柔道の世界ランキングの決め方:日本選手のランキングは?阿部一二三が6位はなぜ?

柔道の世界ランキングの決め方:日本選手のランキングは?阿部一二三が6位はなぜ? アスリート
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パリオリンピック柔道を見ていて気になった『柔道の世界ランキング』

阿部一二三選手の世界ランキング6位

阿部詩選手の世界ランキング 9位

阿部詩選手は残念ながら2回戦敗退してしまいましたが、阿部詩選手も阿部一二三選手も東京オリンピックから負けなしで優勝候補なのになぜ1位じゃない?

過去の実績を見たとしても、6位に9位って低すぎじゃない?

そこで気になった 柔道の世界ランキングの決め方と、日本代表選手の世界ランキングについて調べました。

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柔道の世界ランキングとは

柔道のランキング制度は、柔道国際大会で与えられるポイントの合計で順位を決める制度で 2008年10月に国際柔道連盟 理事会で決定しました。

オリンピックの出場権もこのポイントによって決定されます。

選手は獲得ポイントによってランキングが決まり、当初は五輪出場枠は男子は上位22位まで女子は上位14位まででしたが、東京オリンピックから男女ともに上位18位までとなりました。

柔道 日本代表選手の世界ランキング

パリ五輪出場 男子選手のランキング

【60キロ級】永山竜樹:6位
【66キロ級】阿部一二三:6位
【73キロ級】橋本壮市:2位
【81キロ級】永瀬貴規:8位
【90キロ級】村尾三四郎:3位
【100キロ級】ウルフ・アロン:13位
【100キロ超級】斉藤立:6位

パリ五輪出場 女子選手のランキング

【48キロ級】角田夏実:4位
【52キロ級】阿部詩:9位
【57キロ級】舟久保遥香:6位
【63キロ級】高市未来:8位
【70キロ級】新添左季:6位
【78キロ級】高山莉加:9位
【78キロ超級】曽根輝:18位

このランキングで気になったが、阿部一二三選手と阿部詩選手は東京オリンピックの金メダリストで、その後 パリ五輪に出場するまで負けなしのはず。それなのになぜこの順位なのでしょうか。

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阿部一二三選手と阿部詩選手の国際試合の戦績

阿部一二三選手の東京オリンピックイヤーからの戦績

2021年
・グランドスラム・アンタルヤ:優勝
・東京オリンピック:優勝
・東京オリンピック混合団体:2位
2022年
・グランドスラム・ブダペスト:優勝
・世界選手権:優勝
2023年
・世界選手権:優勝
・グランドスラム・東京: 優勝
2024年
・グランドスラム・アンタルヤ:優勝

阿部詩選手の東京オリンピックイヤーからの戦績

2021年
・グランドスラム・タシケント:優勝
・グランドスラム・カザン:優勝
・ 東京オリンピック: 優勝
・東京オリンピック混合団体:2位
2022年
・グランプリ・ザグレブ:優勝
・世界選手権:優勝
・グランドスラム・東京:優勝
2023年
・世界選手権:優勝
・グランドスラム・東京:優勝
2024年
・グランドスラム・アンタルヤ:優勝

団体戦以外はひたすら優勝しているのに、一体どういう決め方でランキングが決められているのでしょうか。

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柔道ランキングの決め方

五輪出場に必要なポイントは五輪直前2年間のポイントを換算して決定されます。

国際大会に片っ端から出て少ないポイントでもコツコツと集めれば?とも思いますが、ポイントの加算対象は12ヶ月以内に成績が良い上位5大会だけなので、少ないポイントコツコツ作戦ではランキング上位は無理ですね。

また、ポイント獲得の時期によっても違い 12ヶ月以内は100%、13ヶ月~24ヶ月以内は50%と半分に減算されます。

オリンピック出場権は上位18位まで、それぞれの階級での出場選手は各国1名というのが原則です。ランキング内に同じ国の選手が複数いる場合は その国内での選考基準によって決められます。

阿部詩選手は五輪代表に内定した時点では世界ランク3位でしたが、怪我で昨年10月の国際大会を欠場したことにより他の選手にポイントを抜かれ、パリ五輪の世界ランキングが確定した6月時点で9位になりました。

なぜランキングが必要なのか

ポイントでランキングが決まることで 選手の実力を客観的に評価できるようになります。

日本でも当初は 五輪代表選考は過去の実績重視で決められていました。そのため代表選考会で負けたのに過去の実績を評価されて五輪代表入りが決定した選手もいて、選考方法に物議をかもしたことがありました。

憶測を呼ぶような実績重視の選考方法を見直して、過去に実績を残した選手でも国際大会に出場してランキング上位に入るという明確な評価基準がつくられました。

ただ、実績と実力があっても怪我や体調不良などで国際大会に出られなければランキングが下がり代表選考で不利になるので、体調管理も重要となってきます。

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柔道の世界ランキングの決め方まとめ

阿部一二三選手と阿部詩選手が東京オリンピックから負けなしなのに、世界ランキングがなぜ6位と9位なのか?ということが気になり、柔道世界ランキングについて調べました。

オリンピック選考の前の2年間、特に1年以内に より良い成績を残さなくてはいけないというのはわかりやすいけど、何が何でも上位に入らないといけないというプレッシャーも大きいかも。

気持ち的には実績や期待値なども見たくはなりますが、ポイントがランキングに直結するという明確な基準があれば納得せざるを得ないのかもしれませんね。

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