11月27日(日)NHKEテレ 「カールさんとティーナさんの古民家村だより」が放送されます。
新潟の限界集落の空き家を次々に美しく再生してきた、ドイツ人建築デザイナーのカール・ベンクスさんと、ガーデニングが得意なアルゼンチン人の妻ティーナさんの古民家での暮らしが紹介されています。
カール・ベンクスさんが再生させた古民家と、カール・ベンクスさんの経歴について調べました。
カール・ベンクスが再生した古民家
\?? 今日は #いい夫婦の日 ??/
建築デザイナーのカールさん・ティーナさんの、“奇跡の集落”と呼ばれる新潟県十日町市竹所での暮らしを描く『カールさんとティーナさんの古民家村だより』
??11月27日(日)18時からNHK Eテレ で放送予定
??カールさんインタビューはこちらhttps://t.co/j1ykYMaFxQ
— NHKグループモール (@NHKGroupmall) November 22, 2022
カール・ベンクスさんは、1993年 古い民家を探して、現在ご自宅のある新潟県十日町市竹所を訪問します。
そして竹所に「一目ぼれ」して、古民家を買い取り改築。2年後に住み始めました。
その後、次々と古民家を再生して蘇らせています。
「私と同じように、この村を気に入る人が絶対にいるはず」という信念から、施主も決まらぬ内から次々に廃屋を再生した。すると買い手はすぐに見つかり、大都市から移住してきた人もいる。それだけでなく、全国各地から、再生された古民家を見学にくる人が後をたたないという。
引用元:nippon.com
カール・ベンクスの自宅
出典:nippon.com
新潟県十日町市竹所集落の山林に佇む、ご自宅「双鶴庵」の前で、仲睦まじいカール・ベンクスさんと奥様のクリスティーナさん。
かやぶき屋根で見た目にも伝統的な古民家ですが、淡いピンク色の壁がかわいらしいですね。
ここは24年前には取り壊し寸前だったあばら家だったそうです。
柱やはりなど使える骨組みは再利用して、床暖房を入れて、断熱材の厚さは通常の倍、結露に強いドイツ製のペアガラスが入っているそうです。
外見は古民家だけど、中は極寒の中でも快適に過ごせるように工夫されていますね。
ご自宅の前には、ガーデニングが趣味のクリスティーナさんの素敵な庭が広がっています。
カール・ベンクスの事務所
出典:nippn.com
1階がカフェレストランで、2階がカール・ベンクスさんの事務所です。
新潟県の越後湯沢駅からローカル線で40分ほどの無人駅で降りて、10分ほど歩いた場所にあります。
ここは築100年を越す老舗旅館だったそうです。古民家の雰囲気を残してオシャレに可愛らしく再生されていてひときわ目を惹きます。
カール・ベンクスハウス「いなば」
カールベンクスハウスは新潟県上越市柿崎区下牧集落の高台にあります。
淡いピンクの外見は、オシャレだし、おとぎ話に出てくるような雰囲気ですね。
家の中もとても素敵です。柱やはりは古いものを再利用されていますが、とてもモダンに感じます。
右側にある階段の下は、古い箪笥を活用した収納スペースで大工さんの遊び心で作られたそうです。
こちらも床暖房完備、スェーデン製システムキッチン、オール電化と、古いものと新しいものが融合されています。
カール・ベンクスのプロフィールと経歴
ソ連で戦死した父親が、日本の文化が好きで、自宅には瀬戸物や浮世絵があって、自然と日本に興味を持つようになったそうです。
ベルリンの壁がある時代の東西ドイツの状況は、映画やニュースなどで見たことがあるくらいしか知りませんが、見つかったら射殺されていたかもしれない状況です。
実際に、カール・ベンクスさんの3ヶ月後に、東ベルリンから脱出しようとした友人は撃たれて亡くなっているそうです。
本当に映画になりそうな体験をされています。
1966年 空手留学で、ヨーロッパから5週間の船旅で来日。
日本家屋に惹かれ、日本とドイツを行き来しながら、ドイツに和風の部屋を造ったり、古民家を移築する仕事を始める。
1989年 ベルリンの壁崩壊。
1993年 現在ご自宅のある、新潟県十日町市竹所を訪問。古民家を買い取って改築し、2年後に移住。
2010年 老舗旅館を再生した「まつだいカールベンクスハウス」に会社事務所を移転。
2017年 日本の伝統的建築文化の維持や、過疎で衰退した村を復活させたことが評価され、2016年度 ご夫婦で内閣総理大臣賞を受賞。
カール・ベンクスさんは、身長 187cm、空手4段、柔道2段です。建築デザイナーですが、武道家でもあります。
日本の文化を愛する建築デザイナーで武道家のカール・ベンクスさんは、日本人よりもずっと日本人らしいですね。
まとめ
古民家を再生させるドイツ人建築デザイナーのカール・ベンクスさんについて紹介しました。
カール・ベンクスさんは、新潟県以外でも、東京都、長野、埼玉、栃木、山梨など、各県から古民家再生の依頼が続き、50軒もの古民家を再生しています。
田舎に移住するのはちょっと・・という方も多いでしょうが、古民家の民宿やゲストハウス、カフェも多く手掛けていてどれも素敵です。
ぜひ訪れてみたいですね。