新日本プロレスで絶大な人気を集める内藤哲也さんが率いるユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン
内藤哲也さんの決め台詞「トランキーロ 」
どちらもスペイン語で、メキシコ遠征後 帰国してから 使うようになった言葉です。
そして決めポーズは、指で左目を見開くポーズです。
今でこそ、大声援を受ける「トランキーロ」と決めポーズですが、最初に「トランキーロ」を口にしたときは大ブーイングでした。
そんなトランキーロと決めポーズ、ユニット名 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの意味やきっかけについて調べました。
内藤哲也のトランキーロの意味
内藤哲也さんはメキシコ遠征で、地元のレスラー仲間に誘われて、メキシコのユニット ロス・インゴベルナブレスに参加しました。
そして帰国してから、内藤哲也さんのプロレスラーとしてのスタイルが変わり、スペイン語を多く使うようになります。
その代表的な言葉が「トランキーロ」と、ユニット名の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」ですね。
出典:日刊スポーツ
内藤哲也が使うトランキーロの意味
(Tranquilo)
落ち着いて、ゆっくり、冷静に
トランキーロは「静かな」「大丈夫」などの穏やかな意味合いを持つ言葉です。
内藤哲也さんの言う「トランキーロ あっせんなよ!」は、挑発するような感じもありますね。
日本語だと言葉の選び方や表現の仕方で、イメージも変わってくるのが面白いです。
トランキーロは男性に向けた言葉で、女性に対して使うときは、トランキーラ(Tranquila)となります。
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの意味
(Los Ingobernables de Japon)
日本の制御不能なやつら
本家であるメキシコの ロス・インゴベルナブレスは、ベビーフェイス(ヒーロー)でもヒール(悪役)でもない、一線を引いたユニットです。
日本で立ち上げたロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンも同じスタイルですが、初期の頃はメンバーが試合に乱入したり、椅子で攻撃したり、レフェリーに暴行したりと、ヒール寄りのあらっぽいスタイルでした。
だんだんと ヒール色は薄くなりましたが、見た目はベビーフェイスではないし、やはり本家のように ベビーフェイスでもヒールでもない という感じでしょうか。
元メンバーのEVILが脱退したことも要因かもしれません。風貌は悪っぽいし、名前はDEVIL(悪魔)のDを取ってEVILだし、そのEVILが抜けて さらにヒールっぽさがなくなったように感じます。
【闇の三冠王 EVIL】リング上ではヒール、でもリングを降りたら きっといい人EVIL
内藤哲也さんは、ふてぶてしい態度をとっていても、言動に人の良さがにじみ出ていて、リングを降りたときの笑顔もかわいいし、メンバー同士は仲良しだし。
そんなところも観客を惹きつけるし、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの魅力でもあります。
内藤哲也がトランキーロを使う理由
内藤哲也さんがメキシコ遠征中、ロス・インゴベルナブレスに参加したことが、「トランキーロ あっせんなよ!」という言葉を使うようになるきっかけとなりました。
なぜ、どのようなことから「トランキーロ」という言葉が出てきたのでしょうか。
そもそも、なぜメキシコ遠征することになったのでしょうか。
内藤哲也がメキシコ遠征した理由は?
内藤哲也さんが、2015年にメキシコ遠征をする以前は、ベビーフェイスとしてリングに上がっていました。
内藤哲也さんは、今でこそ絶大な支持を集める人気レスラーですが、ベビーフェイス時代は、人気がないどころか、観客からブーイングを受けるほど低迷していました。
思い悩んで、何かきっかけをつかもうとメキシコへ渡り、ロス・インゴベルナブレスに参加します。
彼らがやっていたプロレスは、まわりの目を一切気にせず、自分たちが表現したいことをそのままリング上で表現するというスタイル。そのイキイキとした姿を見たときに、「せっかく海外に来たんだし、自分もまわりを気にせず、やりたいプロレスを表現してみよう」と思ったんです。
引用元:TVLIFEweb
メキシコに行く前の内藤哲也さんは、「こうしたらウケるだろう」と、周りの目を気にしながらプロレスをしていたといいます。
その結果、カラ回りして、お客さんが離れていくという悪循環に陥っていたことに気がついたそうです。
内藤哲也がメキシコでトランキーロと言われた理由
内藤哲也さんは、メキシコのロス・インゴベルナブレスでは、周りの目を気にせずプロレスを楽しめたといいます。
メキシコで彼らのスタイルに合わせて試合したときに、とにかく楽しくて楽しくて。僕がどんどん前に出ていっちゃうんで、仲間に「内藤、トランキーロ!」ってよく言われてて。「落ち着いて」とか、「冷静に」という意味の言葉なんですけどね。その言葉が頭にずっと残っていて、日本に帰ってきてから、ぽろっと出たのが始まりなんです。
引用元:TVLIFEweb
それまでは ウケを狙ってブーイングされていたのですから、日本を離れたことで のびのびと試合ができたことがわかるエピソードですね。
内藤哲也が帰国してから
2015年6月、帰国後 今までの日本でのスタイルから一変、ヒールとして登場します。
黒のスーツに、シルバーの仮面、周りをいらつかせるほど、ゆっくりと入場しました。
リングに上ってもなかなかスーツを脱がず、観客からは大ブーイングを受けます。
それでも「自分のやりたいようにやって、思っていることを言うようにした」といいます。
メキシコで再確認したプロレスの楽しさを終わらせたくなくて、「伝わらなかったら、プロレスラーとして終わるかもしれない」という覚悟で、メキシコでのスタイルを貫きました。
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成してからは、日本でも「プロレスが楽しい」と感じるようになって、観客の反応はびっくりするほど変わったといいます。
【2015年~1016年、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン ヒストリー】
最初はブーイング、次第に大声援に変わっていきました。
内藤哲也のポーズの意味ときっかけ
内藤哲也さんの決めポーズは、左目を指で見開くポーズです。このポーズも今でこそ、かっこいいと真似する人もいますが、最初は見たときは 「何の意味?」と思いました。
あのポーズは、スペイン語で、アブレラオホ(abre la ojo)といい「目を開いて」という意味があります。
内藤哲也が目を見開くポーズのきっかけ
トランキーロのきっかけとなった、2015年のメキシコ遠征よりもっと前、2009年5月のメキシコ遠征がっきかけとなっています。
メキシコでは「アジア人は目は細い」という偏見を持っていて、日本人はみな中国人と間違われて、観客から「目は開いてるのか?見えてるのか?」と よく野次られたそうです。
あのポーズは「ちゃんと目を開けろ!」とバカにする意味のポーズなのです。
それに対して内藤哲也さんは「ちゃんと開いてるぜ!」という意味でやり返したところ、観客から妙にウケたといいます。
そして、メキシコの試合で大活躍をするようになり、あの目を見開くポーズが内藤哲也さんの代名詞となるほど浸透したそうです。
日本では意味のないポーズなので、帰国してからは していませんでしたが、2015年にスタイルに変えたとき、メキシコで内藤哲也さんのスタイルとして定着していたポーズを、トランキーロなどのスペイン語とともに使用するようになりました。
内藤哲也のトランキーロとポーズの意味まとめ
- トランキーロは「落ち着いて」という意味。
- ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは「日本の制御不能なやつら」という意味。
- メキシコ遠征で、地元のレスラー仲間に誘われてロス・インゴベルナブレスに参加。
- メキシコでの試合が楽しくて、仲間から「トランキーロ」と声をかけらていた。
- 目を見開くポーズは、メキシコの観客からアジア人は目が細いと野次られたのがきっかけ。
- 帰国してメキシコでのスタイルに変更して「トランキーロ」と目を開くポーズを使用して人気となる。
メキシコでの楽しさを日本に持ち帰って、「やりたいことをやって、言いたいこと言う」スタイルを貫いたら、びっくりするほど観客に伝わったという内藤哲也さん。
ベビーフェイス時代は、私も特に好きではなかったけど、ブーイングするほど嫌いでもなく、どっちでもいいレスラーでした。
帰国してスタイルが変わったときは「なんでそーなった?」と思っていましたが、他の観客と同様に、いつのまにか内藤哲也さんとロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに、どっぷりとハマってしまいました。
これからも大好きな内藤哲也さんとロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを応援していきます。