5月24日(木) フジテレビ系列 『私のバカせまい史』で、霜降り明星せいやさんが「ハゲを武器にして成功した人史」を発表しました。
誰も調べたことのないバカな歴史を研究するバラエティ『私のバカせまい史』の今回はテーマは「ハゲ」です。
古代のハゲの歴史から、ハゲの偉人たちを紹介していたのは興味深かったです。
薄毛に悩む男性の数は約1500万人で、成人男性の3人に1人と言われているそうです。
欧米ではハゲを気にする人はほとんどいないと言われていて、ハゲに対して肯定的な意見も多いけど、日本ではお笑い芸人がハゲで笑いを取ることが多く、ハゲはイジられる対象になっていますね。
・ハゲはモテない
・ハゲは恥ずかしい
・ハゲはイジられる
そんなマイナスイメージを払拭する、ハゲのメリット徹底解剖「ハゲを武器に成功した人史」をまとめました。
ハゲを笑いに変えた芸人
柳家金語楼さん(1901~1972):バーコードヘアでハゲを笑いに変えた元祖
海原はるか・かなたさん:アドリブで生まれたというハゲイリュージョン芸
相方のかなたさんがはるかさんの頭へフッと息を吹きかけると、1:9分けで頭頂部を隠している髪が一瞬にして吹き飛びます。
出典:スポーツ報知
トレンディエンジェル:ダブルハゲ漫才の漫才チャンピオン
たいていはコンビの1人がハゲですが、どちらもハゲのコンビ。
シシガラシ:ハゲをイジるハゲ漫才
2023年のM-1グランプリ敗者復活戦1位で、決勝戦に出場。
他にもハゲを武器にしている芸人はたくさんいますよね。
東八郎さん:東MAXこと東貴博さんの父
外ではハゲをネタにして笑いをとり、家ではフサフサのかつらを被っていたとか
家ではどうでもいいのでは?と思うのですが、家族であってもハゲを見られるのはイヤなんですね。
スポーツ界で活躍したハゲの選手
佐野慈紀のピッカリ投法
佐野慈紀さん(近鉄バッファローズ)の「ピッカリ投法」を知らなかったので調べてみました。
試合中、ワインドアップで高々と上げた両腕が帽子に当たって、偶然 前頭部があらわになってしまい、打者が笑ってタイムをコールして投げずに終わった ということがあったそうです。
まじめにやったのに打者が笑いだしてタイムするって、もうコントですね。
その年のオフの『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』にゲスト出演した際に「これは何投法と言うのですか?」と質問されて、自ら「必殺!テカテカ投法」と命名。
その後「ピッカリ投法」に落ち着き、マスターズリーグやOB戦では、牽制でも帽子を落とす「ピッカリ牽制」や、ハゲ仲間の選手や審判と帽子を飛ばして乱闘する「ピッカリ劇場」まで生まれたそうです。
ドリームマッチ2018の「ピッカリ乱闘」&「ピッカリ投法」
お笑い芸人ではない有名なプロスポーツ選手や審判までが一緒にやるから面白いですよね。
ハゲの選手や審判ってこんなにいるんだ!
アルシンド かつらのCMに出演
アルシンドさんの髪型は特徴的でよく覚えています。
出典:文春オンライン
外国人のハゲの人はスキンヘッドに近いくらいに刈り上げる人が多いけど、インパクト強すぎなロングヘア
結構イジられていたように思いますが、本人は気にしている様子はなく、かつらのCMに出演していました。
人類最古のハゲの痕跡
紀元前1400年頃、エジプトに人類最古のハゲの痕跡があったそうです。
エジプトの壁画
エジプトの壁画に描かれているのは頭頂部がハゲた農夫と、奥にいるのは髪がフサフサの農夫です。
この時代、ハゲをさらしているのは社会的地位が低い人
一方お金持ちのハゲはかつらを被っていて、かつらは富や権力の象徴だったとか。
別にハゲてなくても権力の象徴として被っていたのではないかと思うんだけど、ハゲ隠しのためのかつらだったのでしょうか。
ハゲの偉人たち
紀元前400年頃のギリシャに登場した、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ヒポクラテスの偉大な賢人たちはみなハゲていました。
これにより、ハゲは「知の象徴」として尊敬されるようになりました。
「知の象徴」にハゲは関係ないと思います!
ヒポクラテスの大発見
社会の見え方と個人の悩みは別物で、ハゲに悩んでいた(かどうかは不明ですが)ヒポクラテスは世紀の大発見をします。
それは「去勢した男性にハゲはいない」ということです。
当時ギリシャで奴隷となっていたペルシア人は、商人によって少年の頃に去勢されました。そして去勢された奴隷は全員ハゲていないということに気がついたそうです。
これはヒポクラテスが「ハゲに悩んでいた」からこその発見だとか(そうなのか?)
1942年アメリカの医師ジョージ・ハミルトンが、男性ホルモンとハゲの関係を解明しました。
囚人を使った臨床実験で、睾丸を摘出された男性にはハゲになることがなく、既にハゲが進行している人でも、去勢するとハゲの進行が止まり、テストステロンを注射すると再びハゲが進行するということがわかりました。
囚人とはいえ恐ろしい実験をしますよね。
現代では決してゆるされないですが、この研究対象になること自体も囚人の刑のひとつだったのでしょうか。
コンプレックスを糧に偉業を成し遂げた人
番組ではハゲというコンプレックスがあったからこそ偉業を成し遂げたということですが、あくまでもハゲだからかどうかは不明
月桂冠で薄毛を隠した ユリウス・カエサル
若い頃はパッとした成果はあげていないけど、ハゲ始めてから快進撃が続き、最高権力者にまで上り詰めます。
戦いに勝利したの次の日だけ被る ことが許された月桂冠の冠を、最高権力者になったことでハゲを隠すために毎日被っていたとか。
以前 別の番組でも、カエサルが頭に月桂冠を被っていたのは薄毛を隠すためだったというのを聞いたことがあります。
当時は、髪の毛が権力や生命の象徴と考えられていて、髪が無くることは権力者にとって許されないことだったとか。
ハゲで戦争に勝ったナポレオン
髪が抜け出してから活躍し始め、生え際の後退とともにヨーロッパへ侵攻し続けました。
有名なナポレオンの肖像画は、本人がモデルを拒否したため別人がモデルとなって描かれたそうです。
左がモデル、右が実際のナポレオン 違いすぎ。
ハゲというコンプレックスを原動力として革命を起こしたナポレオン。
日本のハゲの歴史
日本でも昔からハゲの悩みはありました。
当時は頭頂部を剃り上げていたので、むしろハゲの方が楽だったのではないかと思いますが、それでも気になっていたのでしょうか。
江戸時代人相を見て占いを百発百中あてた的中させたという観相学者の水野南北(1760~1834)は、「若きうちに髪のはへ際ほどよくはげあがる者は、発達はやし運気強し」という言葉を残したそうです。
ハゲはツイてる!ってことですね。
豊臣秀吉
1581年に、織田信長から豊臣秀吉の妻へ送られたとされる手紙
安土城を訪ねてくれてありがとう
前に会ったときよりも美しくなっている
どこを探してもそなたほどの女性を、あのハゲネズミはみつけることはできないだろう
豊臣秀吉が「猿」と呼ばれていたことは有名ですが、「ハゲネズミ」とも呼ばれていたんですね。
これの屈辱をバネにして秀吉は成り上がっていったとか。
明智光秀
義残後覚という書物の中に、宴会の座敷から席を立つ際に、織田信長から次のように言われた記述がありました。
きんかん頭なぜ席をたつのか
明智光秀は織田信長から「きんかん頭」と言われて、「もう許さん!」ってことから『本能寺の変』が起きました(そうなのか?)
実際に、なぜ本能寺の変が起きたのか謎が多く、豊臣秀吉が黒幕だという説もあるそうです。
それはもちろん「ハゲネズミ」とイジられたからですね。
マシュー・ペリー
アメリカの海軍軍人マシュー・ペリーは、日本開国の任務を受けて、1853年黒船で来航し、日本に開国を迫り日米和親条約を締結させました。
しかし、その7年前にジェームズ・ビドル(1783~1848)が、アメリカとして初めて公式に開国を求めましたが失敗。
なぜ、ピドルは開国に失敗したのに、ペリーは成功したしたのか、その理由はハゲてたからとのこと。
なんてわけはなく、実際にはペリーはビドルの失敗を研究して、砲艦外交によって無理やり日本を開国させたのです。
「ハゲを武器にして成功した人史」まとめ
せいやさんの研究は、事実に基づいているけど、完全にお笑いバラエティ向けですね。
バラエティ番組なので当然ですが、ハゲをイジっているのか、褒め称えているのか、どちらもなのでしょう。
自信が薄毛のせいやさんだからこその研究発表ですね。
面白いけどこの内容が「ハゲのメリット徹底解明」になったのかどうかは不明
欧米はハゲをほとんど気にしていないと言いますが、中には気にする人もいたということでしょうか。
それとも現代はファッションとして楽しめるようになったので、昔に比べて気にしないようになったのでしょうか。
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