WBCで素晴らしい活躍を見せてくれた、侍ジャパンを率いた栗山英樹監督が、自宅のある栗山町へ凱旋しました。
栗山英樹監督の自宅がある栗山町の栗の樹ファームは、いったいどんな町でしょうか。
栗山町の栗の樹ファームという可愛らしいネーミングと、のどかな感じが気になって調べました。
栗山英樹監督が凱旋
愛車(?)の軽トラからジャージ姿で現れた栗山監督。
WBCの監督のときも、あまり貫禄を感じさせない普通のおじさん感がありましたが、栗山町では完全オフ、普段着のジャージと長靴姿。
栗山監督にとっては 一応お出かけ用のジャージなのでしょうか。
2ヶ月ぶりの地元で、200人以上の町民に拍手で迎えられた栗山監督。
「栗山町に住んでなければ元々ファイターズの監督はなかったし、ファイターズの監督がなければジャパンの活動も全くなかった。感謝がすごくある。ここから一つ一つ、丁寧に恩返ししていきたい」と語っていました。
栗山英樹監督の自宅は栗山町
栗山英樹監督の自宅があるのは、名字と同じ名前の栗山町です。
栗山町に正式に移り住むようになったのは 北海道日本ハムファイターズの監督になってからですが、実はその10年以上も前から 栗山町と栗山監督との交流が続いていました。
栗山町ってどんな町
栗山町は 人口12,000人弱(両国国技館の収容人数とほぼ同じ人数)
札幌市や千歳空港から車で1時間くらい、程よい距離感の小さくてのどかな町です。
出典:TURNS
栗山町には、100年以上続く日本酒「北の錦」の蔵元である小林酒造、「日本一きびだんご」が有名な谷田製菓があります。
4月8-9日には、栗山町が誇るこの2軒の老舗の「くりやま老舗まつり」が4年ぶりに開催されます。
北海道中から人が集まって、のどかな栗山町が人で賑わいます。
栗山英樹監督はいつから栗山町
1998年、まだ栗山監督ではなく、野球解説者、スポーツキャスターとして、数々のテレビ番組に出演していた頃です。
栗山町青年会議所の方が、町と同じ名前の 栗山英樹さんにイベント出演の打診をして、栗山町の観光大使になったのがきっかけです。
栗山町の栗山さんという ちょっとしたウケ狙いだったそうですが、オファーしてみたら乗ってくれて、栗山町と栗山監督の交流が始まりました。
始めて栗山町を訪れた若かりし頃の栗山さんから、WBCで侍ジャパンを率いるまでの 栗山町と栗山監督をまとめた動画。
2002年には、栗山町に土地を購入して ずっと自分の夢だった球場を作ります。
北海道日本ハムファイターズの監督に就任するのは、その10年後の2012年です。
そして 2015年には、正式に自宅を栗山町に移しました。
栗山英樹監督はなぜ栗山町
当時のインタビューで「なぜ栗山町だったのですか?」との質問に答えています。
「自然環境ももちろんそうですが、何といっても人です。コンサドーレ札幌の練習場をつくったりするなど、パワフルな人がこの町にはいっぱいいる。仕事上の関係じゃなく、一生の友だちとしてつきあえる人もたくさんいる。要は人に惚れて、ということです」
元々は東京都出身の栗山監督が、北海道に縁もゆかりもなく 栗山町には知り合いもなく、同じ名前というだけで始まって、私財を投じて球場と自宅を作ったのです。
自然豊かで土地も広いので球場を作る場所があったとはいえ、親身になってくれる町民と、町に溶け込んで町民に好かれた栗山監督の人柄あってのことですね。
栗山町の有名人
栗山町出身の有名人には、お笑い芸人のバービーさんがいます。
バービーさんが栗山町のPR動画に出演!
なんとも不思議で面白いPRですね。
栗山町で生まれ育ったバービーさんが、栗山監督について語っています。
「分け隔てなく接してくれるのを皆感じてる。どこに行ってもサインはあるし、ここの喫茶店に行ってお茶飲んで、あそこのケーキ屋さんにいるよとか、皆知ってるみたいだし、溶け込んで生活している」
「栗山監督のおかげで、町をめっちゃ知ってもらえるのも嬉しい」
引用元:YAHOO!ニュース
栗山監督は、本当に気さくで町民に親しまれているのがわかりますね。
栗山英樹監督の自宅は栗の樹ファーム
栗山監督は、映画『フィールド・オブ・ドリームス』の トウモロコシ畑の中にある球場を見て、「そんな球場を作りたい」と夢を持っていました。
そして、その夢を現実にしたのが栗の樹ファームです。
栗山監督が夢を現実にした栗の樹ファームとはどんなところでしょうか。
栗山監督の私物のお宝グッズを公開
2000年に、栗山町に栗山英樹監督の私物のコレクション、日米の有名なプロ野球選手のサインボールやバット、ユニフォームなど2000点を展示したログハウスを完成させました。
出典:合同会社オフィスくりおこ
スポーツキャスターとして日米を回ったとはいえ、私物で2000点とはすごいですね。
しかも入場無料で、展示物にも触れることができます。
そして、ログハウスの隣に 栗山監督の夢だった自分の球場を作ります。
栗山監督の夢の野球場
子どもたちが怪我することなく思いっきり楽しめるようにと、栗山町民の協力を得て 全面天然芝の野球場を作りました。
入場無料で 道具も無料貸し出ししていて自由にキャッチボールもできるそうです。
出典:合同会社オフィスくりおこ
そして栗の樹ファームの草刈りをする近所のおじさん・・・ではなく栗山監督。
出典:スポニチ
チームが試合の遠征に出ているときは、栗山町民が草刈り機を持ち帰ってメンテナンスをして、監督が返ってくるまでに、元に戻しておいたそうです。
栗山英樹監督は栗の樹ファームから通勤
日本ハムの監督時代は、同じ敷地内にある自宅から札幌ドームに通いました。
通勤時間は車で1時間くらいなので、すごく遠いという程ではないですが、ナイターの試合の日に夜遅くなってからの1時間はやはり遠いです。
監督に就任して最初の数年は、札幌のホテル住まいで 遠征で東京へ行ったときに、東京にある自宅へ帰っていたそうです。
何不自由なく生活できますが、野球のことだけを考え続けて 疲れ切った栗山監督が 心底癒やされる場所が栗山町でした。
栗山監督が栗の樹ファームを訪れたときは、栗山監督の憩いの時間を邪魔しないようにと 栗山町民は あえて栗の樹ファームに行かず、そっとしておいたそうです。
次第に栗山監督が栗山町へ足を運ぶことが増えていき、2015年に正式に自宅を栗山町へ移しました。
栗山監督の活躍は、栗山町と栗山町民がいてこそだったんですね。
栗山町での栗山監督
小さな町に有名人がいると、町で見かけたときも目立ってしまいそうですが、栗山監督はそんなことないようです。
栗山町民からは、栗山監督はどのようにみられているのでしょうか。
栗山町民が見る栗山監督
「たまにスーパーいたり、夏休みにお邪魔して野球場で野球したり、遊んだりしていました。」
「栗山町にいると本当に普通のおじさんというイメージ。」
「オーラを消していて監督だとわからない。」
栗山町では どこまでも普通のおじさんの栗山監督。
2012年の日本ハムファイターズのリーグ優勝、2016年の日本一のとき、栗山町で行われた優勝パレードは、軽トラの荷台に乗って、ジャンパーに長靴姿。
日本一に輝いた北海道日本ハムの栗山英樹監督を祝福する優勝パレードが23日、自宅のある栗山町で行われ、大粒の雪と紙吹雪が舞う中、栗山監督は約5千人の歓声に笑顔で応えました。https://t.co/MUZl81e3Ti pic.twitter.com/RFcv93eMJV
— 北海道新聞 (@doshinweb) December 24, 2016
今回、WBCから帰ってきたときと ほぼ同じスタイルですね。庶民的すぎて 町内の人気者のおじさんという感じ。
そんな栗山監督だから、みんな大好きになるんですね。
栗山英樹監督の自宅・栗の樹ファームまとめ
- 栗山町民が、町と同じ名前の 栗山英樹さんに観光大使のオファーしてから栗山町を訪れるようになる。
- 栗山町は札幌や千歳空港から車で1時間ほどの、のどかで小さな町。
- 栗山監督は栗山町民の人柄に惹かれて、私財を投じて野球場を作る。
- 日本ハムファイターズの監督に就任して数年後、栗山町へ正式に自宅を移す。
- 栗山町では軽トラに乗ってジャージと長靴姿の人気者のおじさん。
栗山監督は、野球の監督のときも 腰が低くて偉そうなところがない、人のいいおじさんという感じですよね。
長年 監督として仕事を続け、WBCで侍ジャパンを率いるという大役をこなすことができたのも、栗山町という憩いの場所があったからこそだというのがわかります。
だけど、長年の監督業で栗山監督もすっかり老け込んでしまったような・・・
しばらくは栗山町でのんびりとして、心身ともに癒やしてほしいですね。