オールブラックスの特徴、ハカ、名前の由来、過去の成績、地上最強といわれる訳

オールブラックスの特徴、ハカ、名前の由来、過去の成績、地上最強といわれる訳 ラグビー
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オールブラックスは、15人制のラグビー“ユニオンリーグ”のニュージーランド男子代表チームの愛称です。

世界的に歴史上最も成功したスポーツチームで、1903年からの勝率77%は サッカーのブラジル代表も上回っています。

そんなオールブラックスの名前の由来やオールブラックスの特徴でもある「ハカ」、過去の成績、オールブラックスが地上最強と言われる訳についてまとめました。

オールブラックスの代名詞とも言える全身黒のユニフォームが、迫力があってカッコいいです。

近年はランキングの順位を少し落としていますが、ラグビーワールドカップでは3回優勝、トライ王獲得1位、テストマッチでの勝率など圧倒的な強さを誇ってます。

オールブラックスの試合や活躍は世界中で注目され、日本にもたくさんのファンがいます。

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オールブラックスの名前の由来

全身黒のユニフォームからそのまま「オールブラックス」だと思ってしまいますが、名前の由来には諸説あります。

オールブラックスは海外メディアの報道から

All Blacks(オールブラックス)
出典:ALL BLACKS

1905年から1906にかけてイギリス遠征に出たニュージーランド代表が 「選手全員がバックスのように縦横無尽に走り回る」ことから、ロンドンの新聞が「All Backs(オールバックス)のようだ」と書いたことで、最初は「オールバックス」と呼ばれるようになり、それがいつの間にか「All Blacks(オールブラックス)」に変わったという説。

新聞の記事にする際、記者が「All Backs(オールバックス)」のスペルを間違えて「All Blacks(オールブラックス)」と書いたのがきっかけという説。

当時からユニフォームの色は黒が多く使われていていることから、元々「Blacks(ブラックス)」と呼ばれていたところへ、メディアが「All Backs(オールバックス)」と書いたことから「ブラックス」から「オールブラックス」になったという説。

どの説が事実かは不明ですが、ロンドンのメディア報道がきっかけとなり、ユニフォームが黒いことからオールブラックスが定着したというのは間違いないようです。

オールブラックスの「ハカ」とは

オールブラックスの特徴のひとつとして有名なのが、試合前に披露する「ハカ」ですね。

オセアニアの一部 ポリネシア諸島では、戦いの前に、味方を鼓舞して相手を威嚇する「ウォークライ」という舞踊を踊っていました。

それぞれの部族に、それぞれの「ウォークライ」があり、ニュージーランドの先住民マオリ族の伝統的な「ウォークライ」が「ハカ」です。

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ハカはマリオ族の民族舞踊

現在では相手に対する敬意や感謝を表す民族舞踊として、海外からの来客を歓迎したり、様々な式典で披露されています。

ニュージーランドでは、マオリ文化の継承のため子供の頃から「ハカ」を学び、学校の行事や卒業式、冠婚葬祭などでも踊ります。ニュージーランド人にとって「ハカ」は身近な文化のようです。

ラグビーでは、オールブラックスの「ハカ」が有名ですが、トンガ代表は トンガのウォークライ「シピタウ(シバタウ)」を行います。

トンガ代表「シピタウ」対オールブラックス「ハカ」のウォークライ対決

どちらも迫力があってカッコ良いです。民族同士の伝統的な戦いのようで、会場も大いに盛り上がり大歓声が起こっています。

オールブラックスのハカ

オールブラックスが「ハカ」を最初に踊ったのは、1905年のイギリス遠征のときで、それ以後 代表チームに受け継がれるようになったと言われています。

しかし、最初の頃はハカを踊ったことのない選手もいて、全体的にあまり切れのないものだったそうです。

オールブラックスの人気が高まるにつれ、ハカもパフォーマンスとして有名になり、現在では試合の前にハカの練習を行い、迫力とキレのあるハカを披露しています。

ハカをリードするのは、伝統的にマオリ族の血筋を引く選手が行っていますが、過去に特例として、サモア系のオールブラックスのキャプテンがリードを行ったこともあります。

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オールブラックスが世界最強の訳

ラグビーが国技のニュージーランドでは、5歳になると当たり前のようにラグビーを始める子供が多いそうです。

小さな町にもラグビークラブがあり、ラグビーが盛んな高校では、芝生のグラウンドが10面もあり 1000人もの部員がラグビーをしています。

テストマッチの勝率

テストマッチと呼ばれる 国の代表同士の正式な国際試合で、すべての対戦国に勝ち越している唯一のチームがオールブラックスです。

テストマッチでオールブラックスと最も力が拮抗しているのが南アフリカの「スプリングボクス」で、2022年12月までの対戦成績で、オールブラックスの勝率59.22%です。

次にオーストラリアの「ワラビーズ」で、オールブラックスの勝率69.71%

日本代表はテストマッチで過去に1度もオールブラックスに勝ったことがないので、オールブラックスの勝率100%です。

ラグビー発祥国はイギリスで、イギリスの自治領だったニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアには イギリスからの移住者が多くいたことからラグビーが伝わり、世界中へと広がりました。

経済や文化でイギリスに勝てない自治領で、唯一対抗できるのがスポーツのラグビーやクリケットだったことから力を入れて取り組むようになり、「イギリスに対して力を試す」という意味合いでテストマッチと呼ばれるようになったそうです。

オールブラックスの戦歴

オールブラックスは、ラグビーワールドカップで3回優勝しています。
(1987年 第1回大会、2011年 第7回大会、2015年 第8回大会)

同じく3回優勝しているのが、南アフリカのスプリングボクス
(1995年 第4回、2007年 第6回、2019年 第9回)

続く2回優勝が オーストラリアのワラビーズ
(1991年 第2回、1990年 第4回)

トライ王の獲得は、第1回、3回、4回、5回、8回大会と、5大会でオールブラックスが獲得していて圧倒的な1位です。

1996年~2020年まで行われていた、ニュージランド、南アフリカ、オーストラリアの3ヶ国開催の「トライネイションズ」では、全17大会中 11回優勝

2012年から、「トライネイションズ」にアルゼンチンが加わり、4ヶ国開催となった「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」では、2012年~2022年、全10大会中 8回優勝と、圧倒的な勝率を誇っています。

テストマッチでのランキング

2009年11月16日付から2019年8月12日付まで、509週連続でランキング1位を記録していました。

その後、2位、3位と下がり、2022年7月から8月にかけてのテストマッチでは3連敗をして5位まで順位を落としたこともあります。

2023年7月10日時点のランキング
1位、アイルランド
2位、フランス
3位、ニュージーランド
4位、南アフリカ

ランキングのポイント差が拮抗しているため、1つの試合の勝敗でランキングの入れ替わりも激しくなります。

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日本で活躍したオールブラックスの選手

日本でも元オールブラックスの選手が活躍しています。現在日本代表を率いているのは、元オールブラックスのジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチです。

ジョン・カーワン

JKの愛称で ポジションはウィング、1984年 19歳でオールブラックスデビューを果たし、1994年までオールブラックスで活躍。

1987年 第1回ラグビーワールドカップでは、90メートル独走トライという伝説を作り、6トライを決めてトライ王に輝きました。

2007年から2011年までラグビー日本代表のヘッドコーチを務め、2007年 第6回、2011年 第7回ラグビーワールドカップで日本代表を率いています。

カナダ戦で12ー12の引き分けとなり、それまでのワールドカップ13連敗を止めましたが、2勝を掲げたものの4敗1引き分けという結果でした。

ジェイミー・ジョセフ

身長196cm、体重105kgの巨体で、ポジションはフランカー、1992年~1995年オールブラックスで活躍。

1995年 第3回ラグビーワールドカップで日本代表と対戦し、17ー145という日本が歴史的大敗を喫した試合に出場しています。

1999年 第4回ラグビーワールドカップでは、日本代表の選手として出場。

2016年9月から日本代表のヘッドコーチに就任、2019年 第9回ラグビーワールドカップで、優勝候補のアイルランド、スコットランドを破り、初のベスト8へと導きました。

今年度9月に行われる第10回ラグビーワールドカップでも日本代表を率いて活躍が期待されます。

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オールブラックスのまとめ

オールブラックスの特徴といえるハカ、オールブラックスという名前の由来、過去の成績や地上最強といわれる訳についてまとめました。

  • 「オールブラックス」という名前の由来は、イギリスのメディアが発祥
  • オールブラックスの「ハカ」は、マリオ族の民族舞踊で子供の頃から学ぶ身近な文化
  • テストマッチですべての国に勝ち越している唯一のチーム
  • ラグビーワールドカップで3回優勝
  • トライネイションズ、ザ・ラグビーチャンピオンシップ合わせて19回優勝
  • テストマッチで、509週連続でランキング1位を記録
  • 元日本代表のヘッドコーチを務めた ジョン・カーワン氏は元オールブラックスの選手
  • 現在の日本代表ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフ氏は元オールブラックスの選手

9月に開催される第10回ラグビーワールドカップ、日本代表の活躍はもちろん楽しみですが、オールブラックスの試合を見るのも楽しみですね。

同じ優勝回数の南アフリカのスプリングボクス、続くオーストラリアのワラビーズとの優勝争いも、絶対に見逃せません!

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