大谷翔平の通訳、水原一平は意訳でウィル・アイアトンは直訳!どちらの通訳が良い?

大谷翔平の通訳、水原一平は意訳でウィル・アイアトンは直訳!どちらの通訳が良い? 気になる人
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MLB(メジャリーグベースボール)で通訳経験がある スポーツ&コミュニケーション専門家・小島克典氏が、大谷翔平選手の元通訳・水原一平さんと、新通訳・ウィル・アイアトンさんの通訳の違いについて語っています。

小島克典氏は、現在日本ハムファイターズの監督・新庄剛志さんがMLBでプレーしていたときに、通訳としてサンフランシスコ・ジャイアンツに入社、移籍に伴ってニューヨーク・メッツに入社して新庄選手の通訳を務めていました。

小島克典氏は、通訳には「比較的ダイレクトに言葉を選びながら通訳する“直訳タイプ”と、行間を含んでニュアンスを中心にする通訳する“意訳タイプ”と2通りある」と説明。

これは、どちらが良くて、どちらが悪いということではなく、あくまでも通訳のスタイルだそうです。

この通訳の違いについては、水原一平さんの違法賭博事件に関して、情報番組で解説・コメントを務めている国際弁護士の清原博さんも語っていました。

そこで、水原一平さんと、ウィル・アイアトンさんの通訳の違いについてまとめました。

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新通訳 ウィル・アイアトンは直訳タイプ

大谷翔平選手の新通訳、ウィル・アイアトンさんはデータ分析のスペシャリストで、ドジャースの編成部で選手育成・能力開発の主任を務めているので、通訳は一時的な措置かもしれません。

「直訳タイプ」は、話した言葉通りダイレクトに通訳するので、自分の考えやニュアンスは含まず正確に言葉を伝えます。

直訳タイプの良い点

国際弁護士の清原博氏は、ウィル・アイアトンさんの通訳について「大変、忠実に通訳されてると思いますね。隣でメモを取りながら、ちゃんと通訳されていた」と評価しました。

MLB2球団で通訳を担当した小島克典氏は「本当に素晴らしい能力で、言葉選びも本当に素敵で。直訳タイプ」とウィル・アイアトンさんの通訳を絶賛しています。

大谷選手が喋ったことを、そのまま正確に言葉を選びながら通訳しているのがわかりますね。

直訳タイプの欠点

日系アメリカ人で、ハーバード大学院終了の経歴を持つタレントのREINAさんは、ウィル・アイアトンさんの通訳を、正確だからこそ「正直、アメリカ人として聞いていると、ぎこちなさというか、1個1個がつながってなかったり、ちょっとそういう印象は(あった)」といいます。

日本人から見ても、外国人通訳が直訳した日本語は、意味はわかるけどあまりそいう言い方はしないと感じることはありますよね。

文法が違うのに 無理やり言葉を当てはめることになるので、確かに不自然な文章になることがあります。

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元通訳 水原一平は意訳タイプ

「意訳タイプ」は、自分のニュアンスや解釈を加えて、文章が不自然にならないように訳します。

通訳のセンスによって、訳の雰囲気が変わることがあります。

意訳タイプの良い点

意訳タイプは通訳によってウィットにとんだ自然な訳になります。

大谷翔平選手が、オールスターのゲーム前のインタビューで「来年は違うユニフォーム着るのか」と質問されて「わからない」と答えていました。

水原一平さんはそれを英語で「Only time will tell.(その時が来れば分かる)」と訳しました。

「わからない」だけだとそっけなく聞こえますが、「その時が来れば分かる」になるとカッコいいですよね。

また「どうしてあんなnasty(ナスティ)な球を投げられたんだ!」と質問されたことがあります。

「nasty」は、日本語で「汚い」「意地が悪い」などの意味がありますが、水原一平さんは「なんであんなエグイ球を投げられたんですか?」と日本語に訳しました。

言葉には流行り廃れがあって、年々新しい言葉も生まれてきます。意訳では普通の会話のように自然に取り入れることができますね。

意訳タイプの欠点

意訳の場合は、原文の単語が、訳した文からなくなったり、言っていない単語が入ってくることがあります。

国際弁護士の清原博氏は、水原一平さんの訳を「私が聞く限りは、大谷選手の日本語を、自分なりの解釈なり、自分なりの考えを含めたような、ちょっと突拍子もない意訳みたいなことで言うことがあったんですね」と話しています。

大谷選手の意見ではなくて、水原一平さんの意見じゃないかと思うことがあったといいます。

そして、訳された文章が自然であることから、逆に抜けた言葉に気が付かないこともあり、真意が伝わらなくなる可能性もあります。

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通訳の違い まとめ

「直訳タイプ」と「意訳タイプ」は、どちらが良いとか悪いということではなく、通訳する場面にもよりますよね。

自分のニュアンスを一切含まず一言一言を正確に伝えなければいけない場面もあるし、ユーモアを含んでセンスよく訳した方が喜ばれる場合もあります。

また 通訳する人の性格によるところも大きいように感じます。

「直訳タイプ」の通訳は、言葉の隅々まで正確に聞き取る真面目で誠実な性格のよう思います。

「意訳タイプ」の通訳は、細かい部分は気にせず全体の雰囲気から合う言葉を臨機応変に選ぶセンスがあります。

国民性も言葉に反映するでしょうし、どちらの国民にも寄り添ったわかりやすい訳が必要になるので大変な仕事ですよね。

これからは、通訳を見ると「直訳タイプ」か「意訳タイプ」かが気になってきそうです。