大谷翔平選手の通訳で、公私ともに大谷選手を支えていた水原一平さんが違法賭博で球団を解雇されるという衝撃的な報道の後、大谷翔平選手の傍らに水原一平さんの姿はなくなりました。
変わりに3月21日のパドレス戦で大谷選手の通訳を務めたのはウィル・アイアトン氏です。
ウィル・アイアトン氏は前田健太投手がドジャーズ時代に通訳を務め、その後データコーチに転身、着実にステップアップして現在は、ドジャースの編成部で選手育成・能力開発の主任を務めているデータ分析のスペシャリストです。
今後ずっと大谷選手の通訳を務めるのか一時的な措置なのかはわかっていません。
他の選手のデータ分析やサポートも行っているので、水原一平さんのように大谷翔平選手につきっきりというわけにはいかないでしょう。
ウィル・アイアトン氏はかなり優秀な人物と評価が高く、陽気な愛されキャラクターと言われています。
ウィル・アイアトン氏のプロフィールや経歴、優秀で陽気なキャラクターについてまとめました。
ウィル・アイアトンの経歴
ウィル・アイアトン氏の父親は両親がアメリカ人と日本人の日系アメリカ人、母親はフィリピン人です。
東京生まれで15歳まで日本で過ごし、アメリカで野球をするために15歳で渡米しています。
ウィル・アイアトンの学歴
1988年12月21日生まれ、現在(2024年3月)35歳
高校はハワイ州ホノルルのミッドパシフィック高校、大学はカリフォルニア州のメンロー大学で国際ビジネスを専攻していました。
もともとアメリカで野球をするのを目的として高校を選び、野球部で投手や三塁手のレギュラーとして活躍しました。
成績が良すぎて表彰される
大学は成績が良くない生徒には部活をやらせない方針だったとのこと、さらに勉強を頑張らないと両親に日本に連れ戻されるので、必死に勉強を頑張りながら野球を続けていました。
2011年4月、大学3年のスポーツ部の中で最も成績が高い学生に贈られる「トップ・アカデミック・アスリート賞」を受賞
2012年4月、大学全スポーツ部の中で最も成績が高い学生に贈られる「コリス・スチーア賞」を受賞
2012年5月、成績4段階中3.91でメンロー大学卒業生の中で、最優秀賞を受賞
連れ戻されないために必死だったのでしょうが、野球を頑張りながら成績もトップとは優秀すぎますね。
ウィル・アイアトンは野球選手として活躍
大学卒業時、国際野球 2012年アジアカップ フィリピン代表のトライアウトがあることを知り、試験を受けて見事合格、フィリピン代表入りを決めます。
WBCに出場してマイナー契約
2012年のWBCでフィリピン代表として出場、背番号は「26」で2試合に出場しました。
出場した台湾戦では、1打数無安打の三塁ゴロで終わり、大差で負けてしまいました。
WBC後、国際試合での実績が評価されて、レンジャーズとマイナー契約を結びますが、限界を感じて1年で引退します。
野球引退後のウィル・アイアトン
野球選手を引退した頃、楽天イーグルスに所属していた田中将大投手がニューヨーク・ヤンキースに入団することになり、ニューヨーク・タイムズの記者が、田中将大投手を紹介する記事を書くために日本に取材に来ていました。
そのための通訳やアシスタントを探していて、ウィル・アイアトン氏にオファーが来たそうです。
そのことがきっかけで、ヤンキースでビデオコーディネーターと編成部門のインターンとなりました。
ドジャースへ入団
その後、2016年にドジャースに入団が決まった前田健太投手から通訳のオファーを受けて、前田健太投手と共にドジャースに入団することになります。
前田健太投手と一緒にキャッチボールをしたり、全力ダッシュをしたりと、選手に寄り添うサポートで前田投手を支える通訳として、日本のメディアで紹介されていました。
前田健太投手と一緒にチアガール姿を披露
出典:デイリー
MLBの恒例 新人選手の仮装で、前田健太投手の付き合いというより ノリノリで一緒に楽しんでいる様子のウィル・アイアトン氏。
陽気すぎるキャラクター
ウィル・アイアトン氏がロッカールームで仮装しての選手を盛り上げている衝撃的な動画
Check my insta to see how this ends! #WILLtheTHRILL pic.twitter.com/DHQzWz7Z3w
— Alex Wood (@Awood45) March 14, 2017
重さ約180kgのデッドリフトにチャレンジ、絶叫しながら見事バーベルを持ち上げて歓声を浴びています。
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ピッチで見る姿からは想像がつかないほどの陽気で濃すぎるキャラですね。
通訳からデータコーチを経て編成部へ
前田健太投手の通訳は3年間務めました。最初の1年間はクビにならないように必死だったといいます。
そして選手だったときの経験を活かして前田投手にデータの説明を行っている内に、データ分析に興味を持ち始めます。
2019年、ドジャースの3Aでデータコーチの応募があることを知り、前田健太投手の許可をもらいマイナーリーグのデータコーチに転身して、選手のデータ分析や操作解析を行う仕事に着きました。
2020年には実績が認められ、メジャーに昇格して編成部に所属し、パフォーマンス・オペレーション・マネージャーとして選手育成・能力開発を担当、2022年から主任を務めています。
選手をサポート
トラックマンと呼ばれる、球速や打球の角度、リリースポイント、回転数など様々なデータを高精度で測ることのできる最先端機器を使い、データ分析を駆使して選手のパフォーマンスを向上させるために必要なサポートをします。
シーズン中もチームに帯同し、コーチや選手とコミュニケーションを取り、収集したデータの解析方法などを伝えます。
変化球を上手く投げれない投手には、その投手の変化球のデータを集め、改善する方法を投手コーチと投手と共に話し合いをしたり、ボールの握り方やフォームの改善方法を本人と確認したりします。
ドジャースで投手として在籍経験のある楽天イーグルス前監督の石井一久氏は「ウィル・アイアトン氏は、一緒に仕事をしたことがありますが、かなり優秀なので、仕事に対しての心配はないと思います」と語っています。
ウィル・アイアトンの経歴まとめ
ウィル・アイアトン氏はグラウンドでは真剣な顔ですが、実はお茶目すぎるキャラだと知りすっかりファンになりました。
データ分析や選手のサポートで忙しいでしょうから、大谷選手の通訳も一時的かもしれませんね。
- ウィル・アイアトン氏の父親は日系アメリカ人、母親はフィリピン人で、東京生まれ。
- 15歳で渡米、大学では野球をしながらも成績優秀で表彰される。
- フィリピン代表でWBCに出場。
- レンジャーズとマイナー契約するも1年で限界を感じ引退。
- 前田健太投手の通訳としてドジャースに入団、3年間通訳を務める。
- 通訳からデータコーチに転身
- 昇格して編成部に所属し、最先端機器を駆使して選手育成・能力開発を担当
ウィル・アイアトン氏は大谷翔平選手や山本由伸投手をしっかりとサポートしてくれることでしょう。
これからジャースの報道を見るたびにウィル・アイアトン氏にを探してしまうかも。
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